入所型、通所型、訪問型の3種類に介護施設は大別され、それぞれに勤務する介護職の働き方にも違いがみられます。例えば、拘束時間に関しても施設形態ごとに異なり、日中のみの勤務や日勤プラス夜勤のシフト制などが採用され、給与に関してもそれぞれ独自の体系が設けられています。そのため、未経験で介護職にチャレンジしたい方や、あるいは経験者が他の介護の現場への転職を希望する際には、自身の希望にマッチした職場を見極めることが大切です。

まず、入所型施設についてですが、こちらは24時間365日態勢で入所者を介護します。特別養護老人ホームや介護老人保健施設をはじめ、有料老人ホームやグループホーム、ケアハウスがこちらに該当します。施設ごとに細かい部分は異なりますが、シフトは日勤、夜勤、早番、遅番の交代制になっており、業務内容も幅広く、やりがいを実感できる反面、職場によっては激務になる所もあります。

次に通所型ですが、こちらは利用者が日中に通ってサービスを受ける施設です。デイサービスセンターがこちらに該当します。自宅までの送迎と食事や入浴などの日常動作の介助や訓練を行っており、介護職は利用者の家族とも密なコミュニケーションが求められます。

そして3つ目の訪問型ですが、こちらは、訪問介護事務所が該当します。訪問サービスを提供するため、ヘルパーは利用者宅に派遣され、ケアプランに基づいたサービスを提供します。重度介護者の排泄介助もあれば、元気な被介護者の通院や買い物の付添いまで、求められる仕事内容は様々です。ただし、身体介助においては、有資格者でなければならないため、初心者にはハードルが高いと言えます。